問題
第 問
複素数はを満たし,実部と虚部がともに正であるものとする。硬貨を投げて表が出れば,裏が出ればとし,回投げて出た順にとおく。複素数をと定める。
回とも表が出たとする。の値を求めよ。
のとき,であることを示せ。
である確率を求めよ。
解答
から より
また,方程式の解のうち,実部と虚部がともに正であるものは
だから
だから
だから
から より
よって
とする。
より とすると
ここで,は単位円を等分する各分点である。
表が回のとき
だから であるのは通り
表が回のとき
表裏の出方は 通りあり,
よって
表が回のとき
表裏の出方は 通りある。
単位円上の隣り合う点の和は 通りあり,その大きさは より である。
単位円上のつおきの点の和の大きさは より となり,通りある。
表が回のとき
単位円上の点の和は より
は重ならないようにのいずれか
よって と同様にして,となるのは 通りある。
表が回のとき
単位円上の点の和は より
は重ならないようにのいずれか
よって と同様にして通りあるが,いずれも大きさがとなる。
表が回のとき
だから であるのは通り
以上より,求める場合の数は 通りで,その確率は
ブログ全体の目次(過去の記事の一覧)