問題
第 問
複素数および実数が、次の条件をみたしながら動く。
条件は相異なる。
条件は次方程式の解である。
条件複素数の実部はであり、虚部はではない。
のうち、ちょうどつが実数であり、残りのつは互いに共役な複素数であることを示せ。
をで表せ。
解答
条件より、のうち少なくともつは虚数だから、条件の次方程式のつの解のうち虚数解のつをとすると、
の共役複素数をとすると、
よって、もこの次方程式の解である。
残りつも虚数解だとすると、これをとして、
条件の式は、 または または となるが、どれも実数となり、条件をみたさない。
そこで、残りつは実数だとすると、これを(条件より)として、
条件の式は、 または または となる。一つ目は実数となるが、二つ目と三つ目は、だから虚数である。
つまり、のうち一方は実数で、他方は虚数である。
ここで、が純虚数となるのは、
のときである。よって、より
また、のときも同様の結果を得る。
したがって、 または のとき、は純虚数となる。
以上より、つの解は、のどれかだから、そのうちちょうどつが実数であり、残りのつは互いに共役な複素数である。
条件の次方程式のつの解は、だから、その方程式は次のようになる。
条件の方程式と比較して、
のとき、、第1式より、第3式より、第2式より、よって、第4式より
のとき、、第1式より、第3式より、第2式より、よって、第4式より
以上より、いずれの場合も
より、は虚数だから、実数を使って、
と表せる。また、のうち、実数は(でもよい。)、虚数は(でもよい。)だから、
となる。さらに、である。
のとき、から、は、となる。
このとき、はの解だから、
さらに、だから、より、を代入して、
また、だから、より、よって、
したがって、を消去すると、
のとき、から、は、となる。
このとき、はの解だから、
さらに、だから、より、よって、
また、だから、より、 よって、
したがって、を消去すると、
以上より、複素数がとりうる範囲は、双曲線 である。
(図は省略)
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