問題
第 問
座標空間において、平面上の原点を中心とする半径の円を考える。この円を底面とし、点を頂点とする円錐(内部を含む)をとする。また、点を考える。
点がの底面を動くとき、線分が通過する部分をとする。平面によるの切り口および、平面によるの切り口を同一平面上に図示せよ。
点がを動くとき、線分が通過する部分の体積を求めよ。
解答
は、底面が原点を中心とした半径の円で、頂点は原点から軸正の方向にの位置にある。この頂点をとする。
平面によるの切り口は、線分の中点を通ることから、中心、半径の円となる。
また、は底面がと共通で、頂点がである円錐である。
平面によるの切り口は、線分の中点を通ることから、中心、半径の円となる。
これらを平面に図示する。
の切り口は、中心、半径の円の周および内部で、
の切り口は、中心、半径の円の周および内部で、
(図は省略)
平面によるの切り口は、のように円となり、それぞれ円とする。
円は、中心、半径の円で、
円は、中心、半径の円で、
の底面上の点をとする。
線分と円、線分と円の交点をそれぞれとする。
点が線分上を動くとき、線分と平面との交点は、線分上を動く。
上の線分の長さはで、円の中心間の距離に等しい。
点がの底面の円周および内部を動くとき、点はそれぞれ円の円周および内部を動く。
以上より、平面上の線分が通過する部分は、縦横それぞれの長方形を、半径の半円つがはさんでいる図になる。
(図は省略)
その面積をとする。
よって、求める体積は
ブログ全体の目次(過去の記事の一覧)