9月入学については、多くの人が意見を述べています。様々な課題があることも分かって来ています。すべてについては取り上げられませんので、ひとつの問題に絞って検討してみようと思います。
それは年齢のことです。それを「学齢」と言い、学校教育法で定められています。原則として学年の初めの日である4月1日に、満6歳の子が小学校に入学します。つまり、4月2日~翌年の4月1日に満7歳になる子たちが同級生となります。
これを変えて、9月1日にすると合理的ですっきりします。しかし、大変な課題も発生します。4月~8月生まれの子は、一つ上の学年に変更になります。これを一斉にするのか、順次するのか、大きな問題です。
これを変えないことにすると良いように思われますが、別の問題が発生します。小学校入学が半年遅れることにより、保育園に入れない子どもがさらに増えます。保育園に入園している5歳児は現在46万人ですから、その5か月分である約19万人の子が溢れることになります。
さらに、大学、高校、専門学校などの卒業も遅れるので、労働人口も足りなくなります。
これらを解決する策は、おそらくあると思います。
私が一番気になるのは、小学校入学を半年遅らせて良いのかということです。それでなくても、昔と違って、小学校に入る頃には、ひらがなの読み書きもできるし、計算もできる子が多くいます。6歳の頃の半年と言えば、子どもはかなり成長します。その頃に半年遅らせて良いのかということです。
むしろ半年早くするほうが良いのではないかと思います。
9月入学を考えるとき「学齢」を変えないのなら、小学校入学を半年早くすることも併せて考えてほしいと思います。
みなさま、いかがお考えでしょうか。
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