問題
第 問
平面上で放物線と直線で囲まれた図形を,軸のまわりに回転してできる回転体をとおく。回転体に含まれる点のうち,平面上の直線からの距離が以下のもの全体がつくる立体をとおく。
をを満たす実数とする。平面上の点を通り,軸に直交する平面によるの切り口の面積をとする。のとき,をを用いてあらわせ。
の体積を求めよ。
解答
平面上の点を通り軸に直交する平面をとする。
回転体の平面による切り口は、中心で半径の円になる。
また、平面上の直線からの距離が以下のもの全体がつくる立体は円柱形である。その立体の平面による切り口は、中心で半径の円になる。
このの切り口は,この半径の円と半径の円の重なった部分である。切り口は中心を通る直線について対称な図形だから,それで切って,その一方の面積を考える。それはつのおうぎ形の和から二等辺三角形を引いたものになる。
軸上に中心のあるおうぎ形は,中心角をとすると,半径で,面積は
直線上に中心のあるおうぎ形は,中心角,半径で、面積は
二等辺三角形は,頂角,底辺,等辺で,面積は
また,底辺は だから
のとき のとき となる。
したがって とおくと
より
ここで
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