問題
第 問
とおく。次の問いに答えよ。
を満たす複素数の個数は個であることを証明し、それぞれをは実数の形に書き表せ。
で求めた二つの複素数のうち実部の大きい方を、実部の小さい方をとし、対応する複素数平面上の点をそれぞれとする。また、線分の中点をとする。複素数に対応する複素数平面上の点が、線分上(両端を含む)を動くとき、複素数の描く図形を複素数平面上に図示せよ。
複素数に対応する複素数平面上の点が、点を通り線分に垂直な直線上を動くとき、複素数の描く図形を複素数平面上に図示せよ。
解答
は実数とすると、
の実部がだから、
よって、となるから、複素数全体を複素数平面上に図示すると、直線と直線である。(図は省略)
だから、実部も、虚部もとなる。虚部がとなるのは、から
のとき、虚部はとならないから、より
これは、直線を漸近線とする双曲線である。
実部がとなる直線との共有点は、点である。直線との共有点はない。よって、を満たす複素数の個数は個である。(図は省略)
この共有点を求める。を連立して解くと、
よって、だから、
だから、より
よって、は線分上を動く。よって、から
は実数とすると、
よって、 だから、複素数の描く図形は、虚軸上のの部分の線分である。(図は省略)
複素数は直線上を動くから、と同様にして、
は実数とすると、
よって、
したがって、複素数の描く図形は、放物線(図は省略)
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