百貨店から電話があった。
「ご注文の振袖のご準備ができました。〇日までにお越しになってお支払いをされますと、割引率がです。それ以降になりますと、になります。金額が金額だけに、の違いは大きいですよ。」
すぐに妻に伝えた。妻は電話して、いつまで「お取り置き」できるかを聞き、今は取りに行けないと伝えた。
さすが理系である。万円のが万円であることが分かったうえで、今百貨店に行くのは、リスクが大きいと判断したのである。私は何も言っていない。ただ、百貨店からの伝言を伝えただけである。
の人が軽症だからということは、の人は重症化するのである。万円とどちらが大切か一目瞭然である。かかってしまうと医療費がかかる。家族も巻き添えになる。なにより命が危険である。
来年娘の成人式があるのかどうかも不透明である。それより百貨店は休業ではないのか。それも老舗である。
「割おじさん」という人をご存じだろうか。
人との接触率を以上減らせば、コロナは収束へ向かうと提唱している人である。政府の専門家会議の人だと思う。
これを政府に説明する際に、政治家からでないとダメかと何度も聞かれたそうだ。やにできないかとも言われたそうである。
「以上でないとだめです。」と何度も答えたそうだ。
その根拠も説明したそうだが、どうも理解されていない気がする。それもそのはず、安倍首相は「人との接触率を減らす必要がある。できれば。」と国民に訴えたのである。
「これでは意味がない。」と割おじさん。
ここまではニュースに書いてあった。そこで政府に説明したという「以上」の根拠を考えてみた。
まず、感染率は~のようだ。つまり、人の人がうつす人数は~人ということだ。これをわかりやすくにする。
次に、人との接触率が減らせない人もいる。医療関係者と食料関係者である。さらに、自粛要請や指示を聞かない人もいる。たとえば、性風俗関連の人たちである。これらがいるとする。
すると、の人が人との接触率を減らせば、全体で減らすことになる。
残りが感染者を生み出すことになる。ここで感染率を使うと、
つまり、人が人にうつすことになり、感染者数は増加しなくなる。以上にすればするほど、が小さくなり、いくらになる。すると、徐々に収束へ向かう。
逆に言うと、に達しなければ、を超え、感染者数は増加し続ける。
政府の人たちは、この計算が理解できなかったのだろうか。「指数関数的に増える」などという数学用語が理解できなくても、この計算は算数である。小学校で誰もが習う算数である。
文系、理系ということではなく、戦中戦後の混乱期に育ったうえ、高齢の政治家ばかりの今の政府は、専門家の説明がちゃんと理解できないのだろうか。
東日本大震災のときも、福島の原発に海水を入れるかどうかで躊躇した。直後から、海水を入れるべきだと専門家たちが言っていたのに。
この国はまた、いつか来た道をたどるのだろうか。