問題
第 問
をを満たす整数とする。個の整数
から異なる個を選んでそれらの積をとる。個の整数の選び方すべてに対しこのように積をとることにより得られる個の整数の和をとおく。例えば、
である。
以上の整数に対し、を求めよ。
以上の整数に対し、についての整式
を考える。とをについての整式として表せ。
をで表せ。
解答
集合
とする。また、題意のようにしてを作ることを「操作」とする。つまり、「から個を選んで操作をすると、ができる。」と言うことができる。
集合
とすると、はの各要素を倍してできているから、から個を選んで操作をすると、となる。
のとき、から個を選んで操作をすると ができるから、
のとき、から個を選んで操作をすると 、から個を選んでとかけ合わせて操作をすると となるから、
よって、
これは数列の階差を表すから、
これはのときも成り立つ。
はについての次の整式、はについての次の整式で、定数項はどちらもだから、についての次の整式を用いて、
と表せる。つまり、
の係数を比較する。
のとき、
はから個を選んで加えたもので、はから個を選んで加えたものだから、
のとき、(ア)
はから個を選んで操作をしたもの。
はから個を選んで操作をしたもので、が使われていないから、
から個を選んでをかけ、操作をするととならなければならない。よって、
のとき、 よって、
以上より、
ゆえに、
同様にして、
と表せる。つまり、
の係数を比較する。
のとき、
はから個を選んで加えたもので、が含まれていない。よって、
のとき、(イ)
はから個を選んで操作をしたもので、が含まれていない。
はから個を選んでをかけて個にして、操作をしたものになる。よって、
のとき、
から個すべてを選んだものにをかけて個になる。よって、
以上より、
ゆえに、
のとき、(ア)に、(イ)にを代入して、
(ウ)
(エ)
(ウ)(エ)より
両辺ではないので、
これはのときも成り立つ。
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