高校数学の解き方

高校数学の教科書や大学入試の問題を解いています。簡潔で分かりやすい解答、模範解答を目指します。

算数の第1問(2)(2021開成中学校入試)

2021年度開成中学校入試問題を解いてみました。中学入試問題は注意深く解かないと、中学や高校の数学の概念を使ってしまいます。そうならないよう、算数の範囲で解きました。

 

問題

次の問いに答えなさい。

f:id:sugakublog:20210717142006j:plain

 

解答

\; 1 \; つ目の頂点から\; 2 \; 本の直線をひくとき、この\; 2 \; 本は互いに交わらないで、三角形は\; 3 \; 個の部分に分かれる。

これに\; 2 \; つ目の頂点から、まず\; 1 \; 本目の直線をひく。この直線は、先にひいた\; 2 \; 本の直線を横切る形でひかれるので、必ず\; 2 \; 本の直線と交わる。このことによって、ひいた直線は\; 3 \; 個の直線に分かれ、これによって三角形の部分は\; 3 \; 個増える。

\; 2 \; 本目の直線をひくときも同様に、この直線が\; 3 \; 個の直線に分かれ、これによって三角形の部分は\; 3 \; 個増える。

\; 3 \; 本目の直線をひくときも同様に、三角形の部分は\; 3 \; 個増える。

ここまでを整理すると、\; 2 \; つの頂点からそれぞれ\; 2 \; 本、\; 3 \; 本の直線をひくとき、

   \; 3+3 \times 3=12 \;

となり、三角形は\; 12 \; 個の部分に分かれる。

これに\; 3 \; つ目の頂点から、まず\; 1 \; 本目の直線をひく。この直線は、先にひいた\; 5 \; 本の直線を横切る形でひかれるので、必ず\; 5 \; 本の直線と交わる。また、\; 3 \; 本以上の直線が\; 1 \; 点で交わらないから、ひいた直線は必ず\; 6 \; 個の直線に分かれる。これによって三角形の部分は\; 6 \; 個増える。

\; 2 \; 本目の直線をひくときも同様に、三角形の部分は\; 6 \; 個増える。

以下同様にして、\; 100 \; 本目の直線をひくときも同様に、三角形の部分は\; 6 \; 個増える。

したがって、

   \; 12+6 \times 100=612 \;

           (答)\; 612 \;